ジスロマックにも副作用がある!症状と頻度

ジスロマックの副作用で一番多いのは下痢!とはいえ頻度は3%以下

ジスロマックを服用すると、およそ3%の確率で副作用が起こります。

承認時の臨床試験では2805例中368例、数字にすると13.12%でした。一方、市販後の使用成績調査では、全3745例中副作用は90例、確率としては2.40%程度です。

ジスロマックの副作用でもっとも起こりやすい症状は下痢です。

市販後の使用成績調査の内訳は、下痢0.91%、嘔吐は0.40%、ALT増加が0.29%、ASTの増加と腹痛は0.19%に留まります。

ALTとは酵素の一種で、肝臓に一番多く含まれていることから、肝臓の異常を調べるのに使われます。そのため、ジスロマックを服用しているときに肝臓の検査を受けると、正確な数値が測れない可能性があります。

肝臓に不安がある人は要注意ですが、検査値異常の発生頻度は1%以下なので、過度に心配する必要なないでしょう。

市販後の骨盤内炎症性疾患患者に対する使用成績調査では、下痢が起こる確率は8.16%に上昇します。

下痢の症状は、ジスロマックは作用している証拠ともいえます。症状が辛い場合は、市販の整腸剤を併用しても問題ありません。

まれにアレルギー(アナフィラキシー)が起こるので注意!ジスロマックの重い副作用

ジスロマックを服用すると、ごくまれに重篤な副作用が起こるので注意しましょう。重篤な副作用として、アナフィラキシーやスティーブンス・ジョンション症候群、薬剤性過敏症症候群、偽膜性大腸炎などがあります。

アナフィラキシーとは、医薬品によって生じる急性の過敏反応のことです。5分から30分以内に、皮膚の歩みや蕁麻疹、腹痛や吐き気、声がかすれるといった症状があらわれます。息苦しくなったり、意識がはっきりしなくなることもあります。アナフィラキシーが起こった場合、すぐに医療措置を受ける必要があります。

スティーブンス・ジョンソン症候群とは、重度の皮膚障害で、ジスロマックを服用してから2週間前後で発生します。38度以上の高熱や、目や口など粘膜の周りに起こる発疹や水ぶくれなど、全身に重い皮膚症状が出ます。死亡率が20~30%と高く、非常に危険なので早期治療が必要です。

薬剤性過敏症症候群が起こると、高熱や肝機能障害、全身のかゆみを伴う赤い湿疹などが生じます。発症頻度は1000人~1万人に1人と少数です。ジスロマックを服用してから2週間から6週間後と、長い期間がたってから発症するので注意が必要です。

偽膜性大腸炎とは、ジスロマックなどの抗菌薬を投与することにより、腸内細菌が変化し、菌毒素が増えて起こる症状です。腸粘膜に偽膜形成がおこり、血便や下痢、腹痛といった症状が現れます。

腎臓の弱い人や心疾患のある人は副作用が出やすい!症状は遅れて出てくることも

ジスロマックは作用時間が長い薬で、1度飲むと10日間ほど血中濃度が持続します。作用時間が長いということは、薬の効果が長く続くということになります。

1回飲むだけでよいので飲み忘れる心配がなく、効果も高いことからよく使われる一方、肝臓に負担がかかる期間も長くなります。

肝臓には薬を代謝する働きがあります。そのため、肝臓に負担がかかり、肝機能が低下すると、他の薬の代謝能力が低下します。薬が代謝できないと、作用が強くなりすぎて、副作用のリスクが高くなるのです。

ジスロマックを服用した場合には他の薬の併用に注意しましょう。

肝臓や腎臓、心疾患がある人の場合には、副作用の危険が高くなるので注意が必要です。

高齢者は肝臓や腎臓の機能が低下していることが多いです。また、生活習慣病など他の病気を患い、いろいろな種類の薬を複数飲んでいる人もいるでしょう。そのため、ジスロマックを使用することで副作用が起こったり、他の薬と相互作用が起こったりする可能性が高いのです。

肝臓などの臓器や心血管系に問題がある人、高齢者は、ジスロマックの服用を慎重に行う必要があります。